レオくん
トイプードルのレオくん。
こんにちは(^^)/
今回のオーダーは、全身6.4mm、お顔ハサミラム、お耳短くまあるくでした。
パパさん。と仲良~くご来店だったレオくん。😍😍😍
さ~っ。短くさ~っぱりカットして行こ~ね~。✨✨✨
ここで肛門腺にまつわるお話をさせていただきたいと思います。💪💪💪
肛門線とは? 肛門にある一対の袋
「肛門線」は肛門の左右に対のような形でついている袋のことです。「肛門嚢」とも呼ばれています。わんちゃんやねこちゃんの尻尾を持ち上げてみると見えやすくなり、時計の4時と8時の位置にあることが分かります。肛門線のなかでは分泌液が作られ溜まっています。この分泌液はかなり強烈なニオイをはなち出てきたときには驚いてしまうのではないでしょうか。肛門線から出る分泌液で有名なのはスカンクです。スカンクは身を守るために肛門線から強烈なニオイの分泌液を出すのですが、わんちゃんやねこちゃんにも同様の肛門線があり分泌液が出るとやはり強烈なニオイを生じます。分泌液はすべてのわんちゃんやねこちゃんが同じニオイをしているわけではありません。個体ごとにニオイが異なり状態や色もさまざまです。
わんちゃんやねこちゃんの肛門線の役割はおもにマーキング
わんちゃんやねこちゃんが出会ったとき、お尻をクンクンと嗅ぎあっている光景を見たことはありませんか?あれは肛門線のニオイを嗅ぎ個体識別をしているのです。前述の通り、肛門線から出る分泌液は個体によって異なっています。ニオイを嗅ぐことによって「このニオイはあのわんちゃんだな、あのねこちゃんだな」と理解できるシステムです。また、わんちゃんやねこちゃんはマーキングをおこないます。そのマーキングの主も肛門線のニオイを嗅げば分かるため、縄張りを主張するためにもわんちゃんやねこちゃんにとっては重要な機能だと言えます。
肛門線絞りをしないとどんなリスクがある?
肛門線で作られる分泌液は、通常であれば便と一緒に排出されます。しかし何らかの事情で排出しきれず、過剰に溜まってしまった場合、肛門線絞りが必要です。
そのようなケースで肛門線絞りをしないとどのようなリスクがあるのでしょうか?
便のニオイがきつくなってしまう
肛門線で作られる分泌液が過剰に溜まると、便のニオイがきつくなってしまいがちです。排出されない分泌液が濃くなり、ニオイのきつさも上がるということですね。もともと分泌液はマーキングに使うほど強いニオイを持っているものです。できるだけ溜め込まないほうが飼い主さんと暮らしやすくなるでしょう。
肛門周辺の重大なトラブルを引き起こす可能性
ニオイの問題だけではなく、肛門周辺でトラブルを引き起こしてしまうこともあります。
まず、肛門線に分泌液が溜まることによって「肛門嚢炎」が起きるリスクが高まります。肛門嚢炎は分泌液を排出する管が詰まりそこに細菌が感染して起きてしまう炎症です。放置しておくと膿んでしまったり、食欲不振や発熱などにつながってしまいます。肛門嚢炎の予防には肛門線絞りが有効だと言われているため、わんちゃんやねこちゃんが分泌液がうまく排出できない様子を見せたらケアしてあげるといいでしょう。また、肛門嚢炎のほかにも「肛門線破裂」の心配があります。分泌液が溜まりすぎて肛門線がパンクしてしまう症状です。どちらも動物病院での治療が必要になる症状です。このようなリスクを避けるためにも、わんちゃんやねこちゃんの肛門線には気を配ったほうがいいでしょう。
肛門絞りをしなくていい犬や猫もいる?
飼い主さんのなかには肛門線絞りを定期的にしてあげている人も多いでしょう。ただ、わんちゃんやねこちゃんの状態によっては必ずしも頻繁な肛門絞りをする必要はないと言う獣医さんもいます。とくに通常の排便でスムーズにできているのであれば、そこまで心配しなくても大丈夫です。スムーズに排便できる筋力があり、便の状態が健康なわんちゃんやねこちゃんなら、トリミングで行ってもらうだけでも大きなトラブルにつながる可能性は低くなるでしょう。また、肛門絞りはわんちゃんやねこちゃんにとってストレスになるケアです。ストレス軽減のためにも適切なタイミングと頻度でのケアがおすすめです。
肛門線絞りの頻度はどれくらい?
トラブル防止のため定期的に肛門線絞りをしてあげるのなら、おおむね月に1度の頻度がおすすめです。シニア犬やシニア猫は分泌液が溜まりやすくなるため、2週間に1度でもいいでしょう。ただ、肛門線のトラブルが起きているような様子があればその都度のケアが必要です。
こんな様子に注意! 肛門線絞りをしたほうがいいケース
わんちゃんやねこちゃんにストレスをかけたくないといっても、もしも肛門線でトラブルが起きていれば早急に肛門線絞りでケアしてあげる必要があります。もしも以下のような様子を見せたのなら肛門線をチェックしましょう。
お尻をこするように歩く
床にお尻を落とし、ずるずるとこすりつけるように歩くようになったら注意しましょう。一見すると可愛らしい仕草ですが、実際は肛門に違和感を持っている可能性が高い状態です。
お尻を噛む、舐めるなどの仕草が多くなった
肛門線に異常があると自分のお尻を気にした様子を見せ、お尻を噛んだり舐めたりするような仕草が多くなります。
誰かがお尻を触ろうとすると怒る
違和感のある場所に触れるのは人間でも嫌なものです。飼い主さんやほかのわんちゃんやねこちゃんがお尻に触ろうとしたとき、怒る様子を見せることがあります。
トイレのときに痛がる、困った様子を見せる
排便時に痛がったり困った様子を見せた場合肛門線のトラブルだけではなく、腫瘍や誤飲などの可能性も考えられます。状態によっては動物病院の受診も考えましょう。
お尻から分泌液が出ている
マーキングや排便以外で飼い主さんが気になるほど分泌液が出ているのであれば、肛門線やその付近でトラブルが起きているかもしれません。通常の分泌かどうか判断がつかないときには動物病院を受診したほうがいいでしょう。
年齢や犬種によっては飼い主がチェック
前述の通りシニア犬・シニア猫は分泌液が溜まりやすくなります。若い頃よりも飼い主さんが気にかけ、必要なら肛門線絞りをしてあげましょう。また、犬種や状態によってはやはり飼い主さんの積極的なサポートが必要です。小型犬(チワワ、トイプードルなど)、肥満状態のわんちゃん、子犬はもともと分泌液を排出しにくい特徴があります。肛門括約筋の強さや発達が関係します。このようなわんちゃんたちは自力で分泌液を排出できないことも多いため、飼い主さんがサポートしてあげてください。
💙当店では肛門絞りに興奮して舌が紫になってしまうわんちゃんや、出にくくなってしまったわんちゃんに関しましては、動物病院さんにておこなっていただくようご案内しております。<m(__)m>
普段からよく観察してわんちゃんやねこちゃんのトラブルを未然に防いでいきましょ~。😆😆😆
カットコースでレオくん。さ~っぱりしました。ヾ(≧▽≦*)o
レオくん。ありがとうございました。( *´艸`)